どんな職場でも人間関係に悩むことってありますよね。
病院の看護師や、保育士など女性が多い職場では人間関係のトラブルが多いイメージはありませんか。
保育園看護師に転職したいけど、こんな人間関係の不安を感じたことはありませんか?
- 保育園看護師は保育士から嫌われる
- 病院と比べると人間関係はよい!?
- 保育士は看護師の仕事を分かってくれない
こんな不安や悩みは簡単に解決できるかもしれません!
- 保育士から嫌われる原因を看護師が作っている場合もある
- 保育園看護師が上手に働くコツは、病院と比べず子どもを大切にすること
- 嫌われないで看護師の専門性を発揮するにはコツがある
看護師も保育士も視点は違っても、子どもを大切に思う気持ちは同じです。
働き方や言葉かけのひとつで信頼関係が変わるのは、どんな仕事でも一緒ですね。
保育士と良好な人間関係を築いて、楽しく働けるようになるといいですね。
看護師が保育士から嫌われるのはなぜ!?


ここは保育園だから、看護師の言うことは保母さんたち聞いてくれないから。とにかく意見せずなんでもはいはい言っとけばいいから。保母さんなのに看護師の話し聞かないから。
保育園で働き始めた初日に、派遣の看護師さんからこんなことを言われてショックを受けたのを覚えています。
年配の先輩看護師だったので何も言えませんでしたが、初日から私は不安でいっぱいになりました。
病院で働いていた時に、看護師VS医師のバトルや、多職種に対する文句など様々な人間関係を見てきました。
あー、やっぱり保育園も人間関係よくないんだ…入職初日に絶望しました。
しかし!私は保育士さんとの人間関係は良好で毎日楽しく働くことができています。
そこで私はこんな風に思いました。

保育士さんがいじわるしてるのではなくで、看護師が失礼な態度をとっているのでは?
はじめからいじわるな態度をとる人もいるかもしれませんが、多くの場合は日々の不満の積み重ねや、きっかけとなる出来事があるのではないでしょうか。
保育士さんや保育園の環境のせいにせず、相手を思いやる気持ちをもって、精一杯働いてみようと心がけています。
看護師が人間関係のトラブルを作っている場合もある!
看護師のみなさん、保育士として働く先生方のことを見下していませんか?
保育園での保育士と看護師の関係性は、病院の医師と看護師の関係に似ていると感じます。
病院では医師は偉い人という感覚がありますよね。
保育士さんからも「看護師さんってすごいね」「看護師さんにお掃除してもらって申し訳ない」などと言われることもあります。
私は保育園で働き始めてから、保育の仕事の奥深さや大変さを知りました。
- 手作りのおもちゃがたくさんある
- 本の読み聞かせが上手
- 子どもが大好きで一生懸命仕事をしている
- ピアノを弾きながら歌うころ
- 同じ学年でも個性や発達を見極めての関わり
- 保護者への優しい声掛けが素敵
あげだしたらきりがないほど、保育士さんを尊敬しています。
家でおもちゃ作ってみたの~とニコニコしながら出勤される保育士さん。
トイレを失敗しても、「ママがズボンたくさん持ってきてくれてるから大丈夫だよ~」と優しく声をかける。
食べ物の好き嫌いに悩むママには、「自分の意思を伝えるようになったのも成長の証だから、そういう年頃なのよ~」と伝えている。
そんな保育士さんへの尊敬の気持ちを看護師は絶対に忘れてはいけないと思います。
保育士さんが子どもと遊んでいるだけの、誰でもできる仕事と思っている人は考えを改めてほしいなと思います。
看護師と保育士が互いに尊重しあう関係こそが、人間関係を良好に保つための第一歩だと思います。
保育補助業務を嫌がる
保育園看護師の求人には、保育園内の保健業務と保育補助という内容が多いです。
そうなんです!看護師の業務に保育補助も含まれているんです。
- 保育室や廊下・トイレの掃除
- 使った布巾や雑巾などの洗い物
- 手すりの消毒
- プリント類の印刷
- 給食の配膳や下膳
- 園庭の草抜き
- 保育士と一緒に子どものお世話
病院では掃除のスタッフにお任せしていたようなものが、保育園ではみんなで分担してやる仕事になります。
どんな職場でも、みんなで分担する仕事をさぼる人は困りますよね。
たかが掃除でも、いつも人任せでやらないと思われてしまうと、看護師としてではなく、一人の社会人としての信頼が下がってしまうかもしれませんね。
子どもと関わらない
保育士さんは担任している子どもを我が子のように大切にしているので、信頼できない人には安心して任せることができません。
子どもは危険な遊び方をすることもありますし、なんでも口に入れてしまうこともあります。
普段から子どもの様子を見ていれば、おかずが大きいときに小さく切ったり、安全に遊ぶことができるような配慮したりできますね。
看護師は発熱した子どもをお迎えまで保健室で預かることがあります。
お迎えまでの間に、遊んだり給食を食べたりすることもありますし、高熱でぐったりする子どもを抱っこして過ごすこともあります。
そんなときに、保護者も保育士さんも安心して任せることができるような看護師でいたいですね。
保育園で看護師が上手に働くコツ3選

保育園で上手に働くには、看護師側にも気を付けるポイントがあります!
私が保育園で働き始めてから感じた、保育園で上手に働くコツを紹介していきたいと思います。
これから保育園看護師に転職を考えているあなた、保育園看護師として働きながら人間関係に悩んでいるあなたに読んでほしいです!
保育士と立場は平等!互いに尊重する姿勢が大切
看護師は健康のプロ、保育士は子どものプロだと思うので、どちらの立場が上というのはありません。
保育士さんには日々、子どもとの関わりかたや遊び方、成長を促すような声掛けのしかたを学んでいます。
保育士さんから学んだおかげで、保健室で看護師として子どもとスムーズに関わることができるんだと思うので感謝の気持ちでいっぱいです。
あるとき保育士さんにこんなことを言われたことがあります。

看護師さんって怖くて強いイメージだから、あなたみたいな穏やかな人もいるんだな~って思ったの。
私はとても驚きました!
確かに病院勤務していたときは、部署に1人や2人怖いなと思う人がいましたが、世の中からすれば看護師全体がそんなイメージだそうです。
病院の中にいると、世の中の看護師に対するイメージについて考えることもなかったので新鮮でした。
- 看護学生が大変そう
- 病院だと夜勤が大変そう
- 怖い人や気の強い人が多そう
- 保育に入っているときは、怪我や病気なにが起こっても安心できる
- 予防接種や感染症で困ったときにありがたい などなど
良いイメージから悪いイメージまで様々あるんだなと感じました。
頼りになる、安心できると思ってもらえるように日々努力していきたいと思っています。
子どもと関わる機会を大切にする
看護師は身体測定や応急処置で子どもと関わることも多いので、普段の保育士さんの行動がとても勉強になるんです!
入職してすぐの頃、発熱した子どもがお迎えまでの間、保健室で過ごすことになったのですが。
私の顔をみて叫ぶように泣き続け、どうしようもなくて困ったのを覚えています。
抱っこしてゆらゆらしても、のけぞって泣き続けました。
担任の先生が抱っこを変わってくれたのですが、すぐに泣き止んでニコニコし始めました。
保育補助にも入っている今では、保健室で子どもと過ごしていても泣くことはありません。
歌をうたったり、本を読んだりと普段の遊びを取り入れながら、楽しくお迎えを待つことができています。
看護師をスムーズに行うためにも、子どもとの信頼関係を築いておく必要があると感じます。
保育園と病院を比べない
入職してしばらくは病院と保育園の違いに戸惑うこともあると思いますが、口に出すのは我慢しましょう。
入職してきたばかりの人が、前の職場と比べてどうだとか言っていたら嫌な気持ちにいなりませんか?
- 手の消毒液を携帯していない
- 医療器材がない
- 素手でおむつ交換をする
- 食事の介助をしながら一緒に食べる
いろいろと驚くことがあるとは思いますが、入職してすぐに言うと関係が悪くなってしまうかもしれません。
病院の常識を押し付けるように保育園にもってくるのは、看護師と保育士の対立を生む原因の一つなのでやめましょう。
そして、病院と保育園どっちが大変?と聞かれることが多々あります。

仕事の内容が違うので、どちらが大変かは比較できないですが、どちらも大変です。
このように答えると、だれも傷つかないのでおすすめです!
また、「保育園で働き始めてどう?」と聞かれることもあります。
夜勤もなくて残業も少ないから楽だし、子どもが好きだから楽しいですなんて答えてはいけませんよ。
たしかに保育士の方が病院看護師より残業時間は少ないかもしれません。
しかし、保育士さんは残務を自宅に持ち帰って作業されているので、こんな発言を聞くと悲しい思いをされるかもしれません。

毎日規則正しいリズムの生活と、夜勤のない生活で健康な生活になりました。
なによりおいしい給食が助かりますね。
あとは子どもが可愛くて仕事がんばれます!
楽になりました→健康な生活になりましたに変えるだけで随分印象も変わります。
給食が美味しいのと、子どもが可愛いのは保育士さんも一緒なので話が広がりますよ。
私が保育園給食の中で一番好きなのは、おやつの蒸しパンです。
嫌われないで看護師の専門性を発揮するコツ

看護師の専門性を発揮するコツは、保育士さんの負担がない部分から変えていくことです。
看護師としての知識や技術を活かしたいけど、保育士さんにどう思われるか心配と思ったことはありませんか。
私が保育園で働き始めた時は、正社員の看護師は初めてで、私が勤務する前までは、看護師の仕事は怪我の応急処置と発熱の対応が中心だったんです。
そのため、保健に関する記録も書類も無茶苦茶でどこから手を付けて良いのかわからない状態でした。
紙の書類ばかりで書き忘れや無駄な転記が多い、字が特徴的で読めない、10年前のガイドラインが置かれている。
看護師として把握しておきたい、予防接種の状況も家庭におまかせの状態でした。
なにかを変えるときは必ず相談
なにか悩んでいることや、変えていきたいと考えていることは、園長先生・副園長先生にかならず相談するようにしています。
園長先生からは、仕事しやすいように変えていってもらっていいからねと言われていました。
しかし、入職したばかりの看護師が次々に変えていくのは気分が良いものではないですよね。
こちらから相談してみると、「それ、前から変えたいなって思ってたの」「なんとかしたかったんだけど、どうすればいいかわからなくて」と言われることもありました。
こうなると変えるのは簡単です!
話を聞いてみると、以前より書類を電子化したかったけれどパソコンが苦手でできなくて困っていたとのこと。
おまかせください!と色々な書類を電子化しました。
10年以上前のままだったマニュアルも、こども家庭庁や厚生労働省のホームページから印刷しなおしました。
相談してみると、変えたいって前から思ってたんだよねと言われ話がサクサク進んでいくこともありました。
これまでの体制を否定するのではなく、今よりさらによりよく、便利にしていくためにという思いで話すようにしましょう。
看護師だけが関わる書類の整理整頓
入職してからしばらくは、看護師が関わる書類のみを新しくしていました。
忙しい保育士さんを巻き込んで何かを変えていくというのは、入職したばかりの私には大きすぎることでした。
そのため、自分だけで完結するようなことを、パートの看護師さんや園長先生と相談しながら業務改善していました。
するとあるときこんな噂が広がり始めました。

新しい看護師さん、パソコンでいろんな書類を作れるらしい。ちょっとこの書類も頼んでみようかな。
保育士さんのなかで、パソコンができる人という噂が広まり、手書き書類が多かった保育士さんからも依頼をもらうようになりました。
このように私が関わる書類の幅が増えていき、数か月がたつころには、保育園全体が関わる書類の新規作成にも取り組むことができるようになりました。
これは一例です。あなたの得意を少しずつ保育園に貢献していくことで、努力をみとめてもらえるのではないでしょうか。
研修の開催
入職して半年ほどしたころに、エピペンやAEDなどの職場研修も頼まれるようになりました。
研修以外でも、教えてほしいことがあると声をかけてもらうことが多くなりました。
子どもの病気のこと、気になる症状のころ、アレルギーのことなど様々です。
研修を開催することで、自分自身の学びを深めることもできます。
研修の開催はとても緊張しますが、上手にできたときはとても嬉しいんですよ。
私は保育のことや手作りおもちゃのことをたくさん教えていただきました。
互いに学び合えるのはありがたい環境です。
これまで病院で働いてきた私にとっては、保育現場は日々勉強です。
まとめ

- 保育士から嫌われるのは、看護師がトラブルの原因を作っている場合もある
- 上手に働くコツはお互いの立場を尊重し、子どもと関わる機会を大切にすること
- なにかを変えたいときは必ず相談する
短期離職も多い保育園看護師ですが、自分の態度や働き方で職場の居心地の良さは変わってくると思います。
私は「看護師さんはすぐ辞めちゃう人も多いけど、ずっとここにいてね、辞めないでね」と優しい言葉をいただいています。
1人でも多くの保育園看護師さんが、楽しく幸せに働くことができますように。