保育園看護師におすすめ!予防接種の勉強方法と啓発の大切さについて

保育園看護師のみなさん!

保育園に通う子供の予防接種歴について確認はされていますか?

私は保育園が保育園で働き始めた頃は、予防接種歴の確認をしておらず、必要性も考えたことがありませんでした。

  • 保育園看護師は予防接種に関する知識が必要?
  • どうやって勉強すればいいの?
  • 予防接種を啓発しなければいけない理由は?
  • 子どもの予防接種状況をどうやって管理しているの?

予防接種って種類も多くて難しいですよね。

しかし、保育園で働く看護師にとってはとても大事な情報なんですよ。

この記事から分かること
  • 予防接種について学ぶなら、厚生労働省のホームページ・know VPD・小児科学会資料がおすすめ
  • 予防接種の啓発活動も大切
  • 予防接種状況を簡単に把握する方法がある

たくさんの子どもたちが集団生活を送る保育園では、感染症の流行を最小限にするためにも予防接種が大切です。

子どもたちが元気に過ごすことができるように、予防接種の大切さを伝えていきましょう。

目次

保育園看護師が予防接種を勉強するべき理由

予防接種は重い病気から子どもを守るための大切な手段です。

麻疹や風疹など感染力が強い病気が、保育園内で流行すると大変なことになります。

予防接種が行われている病気は感染力が強いだけではなく、重症化しやすい病気であるため、子どもたちの命を守るためにも重要なものなんです。

しかし、保護者の中には、予防接種の重要性を理解されていない方や、自然派育児のため予防接種反対という考えのかたもあります。

風邪を引いて予防接種を受けそびれてからそのままになっている、接種の時期がきているのに忘れているなんてことも多いんです。

そのため、保育園で働く看護師が予防接種の重要性を伝え、スケジュール通りにワクチン接種ができているか確認しフォローしていく必要があります。

予防接種について学ぶ手段や、子どもの予防接種状況を確認すう方法について説明しますね!

厚生労働省の予防接種・ワクチン情報は最新知識が詰まっている

引用:厚生労働省

国の機関なので情報を安心して得ることができると私は思っています。

予防接種は推奨から反対まで様々な意見を述べている書籍やサイトがあります。

私は情報の信用性にまよったら、公的機関の情報を信用するようにしています。

自分が何を信じるかは自由ですが、保育園で働く以上は認可・認可外問わず市町村や都道府県など公立機関と足並みをそろえたいと私は思います。

厚生労働省のホームページは、ワクチンを接種開始年齢別に見ることができ、年齢に応じた予防接種を知ることができます。

また、Q&Aが充実しており、保護者からの質問にたいして正しく答えることができような勉強ができるのではないでしょうか。

あなた自身の予防接種に関する疑問の解決にも繋がりますね。

know VPDのスケジュール表が一番おすすめ‼

引用:know VPD

このサイトはかわいらしい見た目で、説明が分かりやすいので保護者の方にもおすすめできます。

厚生労働省は文章メインで固いイメージのサイトですが、know VPDは図やイラストも使われており、読みやすいと感じます。

私は仕事でもknow VPDのサイトにある、予防接種スケジュールを参考に業務を行っています。

予防接種で困っている保護者の方にも、このスケジュールを紹介しています。

カラーで見やすく、同時接種や公費で受けられる期間などたくさんの情報を一度に知ることができます。

そして、この予防接種スケジュールは日本語以外にも15の言語で作られています。

普段の会話は日本語でできる場合でも、予防接種などの難しい用語の理解は難しい保護者の方もいらっしゃいますよね。

このスケジュール表があれば、指差しで説明することもできるので全く日本語がわからない保護者の方でも大丈夫ですね。

このサイトでも、それぞれのワクチンや感染症の説明も載っています。

日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」

引用:日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」

「知っておきたいわくちん情報」は日本小児科学会のホームページからダウンロードすることができます。

日本小児科学会と聞くと、とても難しそうな情報が載っているイメージがあるのではないでしょうか。

一般の方向けに作られているので、分かりやすい易しい言葉やイラストが使われています。

あなた自身の勉強にも、印刷して保護者にそのまま渡すこともできるのでとても便利です。

予防接種の啓発活動は重要な仕事

保育園では免疫力の低い小さな子どもが、集団生活を送っている場になるので、感染症が発生すると拡大してしまう可能性も高いんです。

予防接種は病気を予防するだけではなく、感染した場合でも症状を軽くしたり、合併症や重症化を防ぐ効果が期待されています。

感染症の発生や拡大を予防するためにも、保育園看護師は予防接種の啓発活動を行うべきだと私は思っています!

しかし、人によっては予防接種は家庭の責任で受けるもので、保育園が関与すべきではないとの意見もあります。

もちろん予防接種を強制することはできませんが、一人でも多くの人に予防接種の大切さを伝えるために頑張っていきたいと思っています。

入園前の面談で予防接種状況を確認しよう

入園前の面談で予防接種の状況を確認し、入園前に済ませていただくように声をかけています。

入園後は風邪・突発性発疹・RSウイルスなど様々な感染症が流行するので、予防接種になかなかいけません。

また、保護者の方も仕事復帰になり予防接種どころではありません。

入園前に健康診断を受ける必要がある場合は、その機会に一緒に予防接種を受けていただくことをおすすめしています。

予防接種を公費で受けるには期限があります。
期限が迫っているものから優先したり、同時接種をしたりしながら、効率的に予防接種できるようにしましょう。

日本脳炎やMRワクチン2回目は保健だよりで

予防接種は0~2歳の間に打つものが多いので、日本脳炎やMRワクチンは忘れてしまいやすいので、保育園での啓発が効果的です。

私は保健だよりや、クラスの掲示板を使ってお知らせしています。

日本脳炎は3歳から、MRワクチンは小学校就学前の1年間に接種することになります。

0~2歳の予防接種が遅れがちだった方、助言が必要だった方には積極的に声掛けをするようにしています。

保護者に直接声をかける

予防接種は全体への啓発だけではなく、個別の声掛けも有効な方法なんです!

私の実際の経験ですが、ある日予防接種が遅れている子どもの保護者に声をかけたところ

保護者

えっ!!ヒブって4回打つんですか?3回だと思ってた!
どうしよう、まだ間に合いますか…

なんてことがあったんです!

予防接種はたくさんの種類があるので、把握するのも難しいですよね。

予防接種のことを適当に思って放置していた訳でも、あえていかなかった訳でもないという事例もありました。

保護者への声掛けで解決して事例
  • 必要な回数を間違えていた
  • 予防接種を忘れており、すぐに受けに行った
  • 提出書類の記載忘れで実際には予防接種を済ませていた

など、様々なパターンがあります。

看護師から声をかけていくことも重要なんだなと日々感じています。

朝は急いでいる保護者が多いので、お迎えのときに手短に伝えるのがポイントです!

また、受け忘れていたことを責めたり、押し付けるように伝えるのはやめましょう。

保育園看護師が予防接種の状況を管理すべき理由

予防接種状況の把握は、感染症を予防するだけではなく、感染症が発生したときにも役に立つんです。

予防接種状況の確認作業はとても大変でした。

もし重篤な感染症が発生してから予防接種を受けているか確認しなければならない状況になっていたらと考えると恐ろしいです。

予防接種の記録が軌道にのった今では、新入園児と年齢に応じた予防接種の確認のみなので、大きな負担はなく管理できています。

感染症発生時に予防接種状況の確認が必要な理由と、予防接種歴の把握の仕方を紹介しますね。

麻疹が流行した場合は予防接種歴が必要になる

保育園で麻疹が1例でも発生した場合は、所属しているすべての子どもの予防接種歴や罹患歴を確認することが推奨されています。

これは、国立健康危機管理研究機構の感染症情報提供サイトの「学校や保育所等で麻疹が発生した場合の対応について」に記載されています。

普段から予防接種状況を確認していれば、受けていない人はだれかすぐにわかりますね。

もし、予防接種状況を把握していなければ、すべての子どもに確認するためには膨大な時間がかかってしまいます。

予防接種をしておらず、麻疹にかかったこともない場合は、緊急で予防接種を受ける場合もあります。

また、予防接種の有無にかかわらず発生後2週間は毎朝検温を行い、体調観察の強化をする必要があります。

通常業務をこなしながら、看護師ひとりで体調観察の強化と予防接種状況の確認はできますか?

私だったら絶対できないと思います。

予防接種状況の確認がすぐにできれば、次の対応に時間を使うことができますね。

多くの子どもの予防接種歴を簡単に把握する方法

予防接種状況の記録は、個人の記録とクラス毎の記録で管理しています。

私が勤務している保育園では、一人ずつ保健に関する記録をするものがあります。

これまでの病気や健康診断の結果などを記録しており、予防接種の記録も記載しています。

しかし、予防接種の進み具合いの確認を一人ひとり行っていては時間がかかります。

クラス毎の一覧にしておくことで、受けることができていない予防接種も一目瞭然で把握しやすいんです。

また、誰が見ても分かるので担任の保育士も確認できるのでおすすめです。

入園時に予防接種が遅れていた人、期限内にできていない人、海外から来られている人などこまめに声をかけるようにしています。

私は予防接種をした年月日を一覧表に記載して情報管理をしています。

予防接種ができているかどうか把握するだけでよければ、〇やチェックをつけるだけでも十分かなと思います。

まとめ

  • 予防接種を学ぶなら厚生労働省のホームページ・know VPD・小児科学会資料がおすすめ
  • know VPDのサイトと日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」は保護者にもおすすめ
  • 予防接種は感染症の発症と重症化予防のためにも重要
  • 保育園看護師は予防接種の啓発や管理をするべき!
  • 予防接種の管理はクラス毎の一覧表が便利

予防接種の啓発や管理は保育園看護師にとって重要な仕事です。

きちんと勉強して正しい知識をもって啓発活動ができるようにしていきましょう。

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