旅行中の体調不良や怪我に対応するツアーナースという仕事は知っていますか?
慣れない環境で過ごす団体旅行に看護師が同行したら安心ですよね。
- ツアーナースはどんな看護師がなれるの?
- ツアーナースの仕事で確認しておくべきことは?
- ツアーナースの大変なことは?
- ツアーナースの求人や給料はどのようなものがある?
こども自然体験キャンプや修学旅行、野外活動の引率を10回以上経験した私が、魅力について紹介します。
- ツアーナースは看護師免許があればできる
- 旅行好きや子ども好きな看護師におすすめ
- 旅行の予定を十分に確認して自分にできそうな仕事か判断すべき
- ツアーナースをして大変だったこと
- ツアーナースの求人や給料について
ツアーナースはとても楽しい仕事なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ツアーナースは楽しい!旅行や子どもが好きな人におすすめ

ツアーナースは修学旅行や野外活動など、宿泊を伴う行事に同行する看護師のことを言います。
ツアーナースは大変なこともありますが、とても楽しくてやりがいのある仕事だと私は思っています。
看護師免許と経験があればツアーナースになることはできます。
看護師経験3年以上などの条件を求められる場合もあります。
特に条件が指定されていない場合もありますが、ツアーナースは一人で同行することも多いので、ある程度の経験がないと難しいと思います。
そんなツアーナースはどんな看護師におすすめなのでしょうか。
私なりに考えてみたので紹介しますね。
旅行好きにおすすめな仕事
仕事ではありますが、バスや電車、ときには飛行機に乗って遠くに行くことができます。
仕事なのでたくさん観光をしたり、自由時間があったりするということはありませんが、仕事をしながらも十分楽しむことができるんです。
- バスや電車、飛行機に乗る時間を楽しむ
- 移動中に見える景色を楽しむ
- 現地の食べ物をたべる
- 旅館やホテルで非日常感を味わう
バスから見えるきれいな山や、〇〇タワーのような観光地もバスの中から楽しむことができます。
バスガイドさんの案内は聞いているだけで楽しいです。
バスの中は比較的落ち着いていることが多く、バス酔いの子どもがいない限りは、私にとってもほっとてきる時間でした。
旅行や活動を楽しんでいる子どもをみることも、ツアーナースの魅力のひとつですね。
子どもが好きなひとにおすすめ
小学校から高校まで様々な学校の子どもたちと関わることができるので、子ども好きな人におすすめです。
普段は病院で高齢者と関わっている看護師にとっては、子どもと触れ合うことができるツアーナースの仕事は新鮮で楽しいと感じる人も多いかもしれません。
子どもたちにとっては、大人はみんな「せんせい」です。
「せんせい、どこからきたの?」「せんせい、何歳~?」と無邪気な子供たちとの会話を楽しむこともできました。
最終日に「ありがとう」と言われたときには、泣きそうになるほどでした。
途中で体調を崩した子が、元気を取り戻して活動に戻っていく姿も嬉しく思います。
新しい人と出会うのが好きな人
ツアーナースとして仕事をすると、学校関係者、添乗員、カメラマンなど様々な職種の人と関わることになります。
普段医療現場で働いていいるだけでは関わることがないので、どんな話を聞いていても新鮮で面白かったです。
私は修学旅行を引率していた校長先生に、「子どもと関わるの上手だから、養護教諭にならない?」と言っていただきました。
そして働きながら大学の通信教育で養護教諭の資格をとりました。
現在は保育園看護師ですが、ツアーナースの経験や、養護教諭の資格を取る課程で学んだことを活かすことができています。
ツアーナースは活動内容を確認しないと体力が厳しい

ツアーナースは活動の内容をよく確認しないと、とても大変な場合があるんです。
修学旅行や野外活動では、体力のいる活動も多いんです。
- 重い救護バックを担いで山登り
- 山を切り開いたアスレチックの途中で怪我をした子どもの元へ駆けつけた
- 真夏のキャンプ
- 医療ケア児の夜中の見守り
真夏のキャンプは外にいるだけで、暑くて体力を奪われます。
熱中症になりやすい環境でもあるので、体調不良者も多かったです。
山登りは子どものペースから遅れることなくついて行かなければなりません。
途中で体調が悪くなった子どもたちのお世話ができるくらいの余裕も必要ですね。
最近では、公立学校に通う医療ケア児も増えてきています。
夜間も医療機器の点検など見守りが必要な場合もあり、複数の看護師が交代で対応することもあります。
日中の活動の引率もあったので、寝不足になりヘトヘトに疲れてしまいました。
仕事を引き受ける前に、活動内容をよく確認して、看護師としての役割を果たすことができるのか考えましょう。
ツアーナースは楽しいだけじゃなくて大変なこともある
ツアーナースは仕事しながら旅行もできて、とても楽しい仕事というイメージですが、大変だったこともたくさんあります。
ツアーナースをしていて大変だったことを少しだけ紹介しますね。
子どものことが分からない
初めて会う子どもたちの普段の様子が分からないので、体調不良を訴える子どもが活動を続けるのかの判断に迷うことがありました。
普段から元気いっぱいでよく動く子もいれば、普段からおとなしく口数が少ない子もいます。
普段から一緒に過ごしている担任の先生と連携しながら、看護師としての判断を下すように心がけていました。
小さな怪我が多発した
野外活動やキャンプでは、アクティブに活動する時間があります。
転んで擦りむいた、小さなトゲが刺さった、靴擦れが痛いなど小さな怪我の子どもたちで行列ができたことがありました。
クラスと名前、処置した内容の記録をしながら、一人ずつ対応をしていくのはとても大変でした。
手の怪我で意識がもうろう
転んでけがをしてしまった子どもの顔が真っ青に。
痛みと驚きで顔色が悪くなったりフラフラしてしまう場合もあります。
引率していた大人も、早く看護師のところに連れて行かなければと、焦って子どもの顔色を見る余裕もなかったそうです。
どんな怪我でも冷静に対応することで、子どもも大人も安心するようなツアーナースでいたいですね。

怪我をした子どもがいたら動かずにお待ちください。私が駆け付けますから!
アクティブな活動が始める前には、かならず伝えるようにしています。
ツアーナースの求人や給料はどのくらい?

ツアーナースの求人はメディカルコンシェルジュという看護師の就職・転職サービスサイトを利用して探しました。
単発の派遣の求人情報が豊富にあり、春や秋は修学旅行の求人、長期休暇が近くなると野球やサッカーなどスポーツの合宿の派遣求人が増えます。
ツアーナースの求人は朝が早いことも多いため、自宅から集合場所までの距離や交通手段を考えて応募していました。
給料は1日12000円ほどで、2泊3日の場合は、36000円+交通費をいただいていました。
最終日は昼過ぎに解散や、夕方に解散となりますが日給なので1日12000円は変わらずでした。
私は転職するまでの間の期間に行っていましたが、病院勤務の休みを利用してツアーナースをしている人もいました。
副業しても問題ないのかについては、職場に確認してみてくださいね。
まとめ

- ツアーナースは子どもと旅行が好きな看護師におすすめ
- ツアーナースでは、山登りなどのアクティビティの引率もあるので活動内容をよく見る
- ツアーナースは楽しいことも大変なこともある
修学旅行を終えた子どもからのありがとうは、最高に嬉しい瞬間です。
ツアーナースは大変で責任の思い仕事ではありますが、とても楽しい仕事なので興味がある人は挑戦してみてくださいね。